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雨漏り補修④「大事」で「重い」防水シート

屋根下地が出来上がったあとは、瓦の下に敷く防水のシートです。

瓦などの屋根材から雨が侵入したとき、最終的に屋根を守ってくれるのがこの防水層。だからとっても大事!

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今回使用するのはこちら

七王工業のアスファルトルーフィング

一巻き21mですが、23㎏ととっても重い!

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ルーフィング施工手順

1.ルーフィングをカットし、屋根上に上げる

2.一番軒先のルーフィングを敷く

3.タッカーで留める

4.墨出し用の印をつける

5.一段上のルーフィングを敷く

あとは3.4.5.の繰り返し

 

1.ルーフィングをカットし、屋根上に上げる

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カッターで切ろうとすると意外とまっすぐ切れずに大変です。表面に少し深く傷をつけていく感じで切れ目を入れ、反対向きに折ると切れます。

商品はロールに丸めてあるのですが、硬いので力を加えたら折れて切れます。この特性を利用してカットすることもできるし、不本意な位置で切れてしまいことも多々有ります…(釘で表面に傷をつけて折って切るという職人さんもいるそうです)

重すぎて、新品のロールのまま抱えてはしごで上がるのが不可能なので、必要幅に切って持ち上げます。

 

2.一番軒先のルーフィングを敷く

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敷く方向は、この写真の向きです。

 

3.タッカーで留める

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f:id:ayamory:20161220011301j:imageタッカーは、大きいホチキスのような道具です。

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まさにホチキスのように針をセットします。

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下地の状態により、破れてしまうことも…(後ほど補修)

 

4.墨出し用の印をつける

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このあとの工程で、下地の垂木の位置に合わせて木材を留めるので、ルーフィングで完全に見えなくなる前に印をつけておきます(写真の鉛筆で描いた黒い線)。もちろん、重なって見えなくならない位置に!

 

5.一段上のルーフィングを敷く

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これを繰り返し、水下側から水上の方へ張り上げていきます。

 

 

ポイント:ルーフィングの重ね(基本)

・軒先(水下)側からだんだん棟(水上)側に重ねていく

・上下方向の重ね幅は10㎝以上(ルーフィングの上下10㎝のところに印の線がある)

・左右方向の重ね幅は20㎝以上

 

水は上から下に流れるので、上側のシートを受けるように下側のシートを敷いておく必要があるからです。これは瓦などの屋根材でも同じですね。

左右方向は、上下のように落ちずに横へ伝ってしまう可能性があるので、重ね幅を大きく取るのが一般的です。

 

ポイント:ルーフィングの重ね(部分補修)

元々あったフェルト?のシートは雨が染みてボロボロだったのですが、ここも一応重ねられるように重ね代を残して慎重に切り取っていました。

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こんな風に、新しい方のシートを下に潜り込ませます。

古い方のシートを伝った雨水を、多少でも受けられればいいな…という願いを込めてです。ここまでボロボロになっているとあまり効果がないかもしれませんが、一般的な部分補修でも使える考え方です。

 

 

重く、折れないよう扱いに注意が必要なルーフィング敷きの作業なので、特に複数人でやらないと難しい工程です。

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助っ人参戦してもらって、助かったー!

 

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ここまでくれば、ひとまず雨漏りの心配は回避できます。

ただ、今回のように部分補修の場合は、古いシートの部分などから雨がしみてしまうこともあるので、瓦が置けるまでは雨養生をしておきます。 f:id:ayamory:20161220012158j:image

この養生が!大きくて扱いにくいし、飛ばないように瓦置いたりするしで時間がかかり地味にしんどい作業でした。屋根工事は、可能なら2人以上でやったほうがいいですほんと。

 

まだまだ続きます。