雨漏り補修①木が腐るだけじゃない雨漏り被害
「最初は壁が怪しいと思ったんです…」
※今回は雨漏りの話です。
今リノベーションをしている納屋の外壁には、以前明らかに苔が生えたような色がつき、雨染みもありました。
この壁の内側も雨染みのようなものがあったので解体してみると…
この黒く湿っているところ、その周りの白く変色しているところを中心に、壁の中側がシロアリにやられていました。
しかも進行系の巣だったので、卵とか羽アリ(自主規制
土壁の下地になる竹小舞(細い竹を麻ひもなどで編んだもの)もシロアリに食べられています。
壁の内側全体だったので、柱梁を残し土壁を解体しました。
上を見ると、最初に壁の雨染みが気になったとおり、屋根の雨漏り発生していました。
壁内だけでなく、雨漏りしている屋根材の方までシロアリにおいしくいただかれてしまっています。
発見当時、シロアリ被害も雨漏り被害もあったのですが、これどちらが先に起きたと思いますか?
それとも、雨漏りとは別でアリはアリで下から上がってきたからどちらが先ということもない?
私は雨漏りが先だったのではないかなと思っています。
シロアリは湿り気のあるところを好みます。
乾燥すると生きていられないので、建物の木材を食べようと思っても、土の中からぴょんと飛び移ることは出来ません。
土に接している木の中を通ったり
時には蟻道という土のトンネルを作って家の束や土台へ上がっていき、木の中に潜り込みます。
今回は
・壁全面上から下まで被害があったこと
・下部の土台や柱の蟻害に比べて、屋根側の蟻害が大きかったこと
などから、
①雨漏りが発生
②雨が壁を伝い、壁の中が湿りシロアリの快適な環境に
③雨漏り部などの隙間から羽アリが侵入or土から上がってきた
と予想されました。
何をいいたいかといえば、雨漏り被害はそれだけでなくシロアリ被害を発生させたり、シロアリ被害を加速的に大きくする原因にもなるということです。
そんなわけで、根本原因である雨漏りを止めるべく立ち上がりました。
(今回の本題)
雨漏り補修をするため、まずは現状確認から行います。
屋根に上るための装備を整えます。
・はしご
・ヘルメット
・地下足袋(+軍足)
はしごは、5尺(150㎝くらい)の高さの脚立で、はしごにもなるもの
※はしごにしてOKという記載がない脚立は、はしごにしないでくださいね
あとは安全対策でヘルメット、地下足袋、軍足を準備(地下足袋の安定感ったらなかったです。運動靴でいいんじゃないかとか舐めてましたごめんなさい。)
※足場がある場合や、より高い場所に頑丈な支柱などがあれば安全帯をつけるのですが、今回は安全帯をかける場所がないのでヘルメットで武装して慎重に上がります。
ジャン!屋根の上!!
雨漏り被害の直上の瓦、割れてました…
瓦の下には土の塊
これ、屋根に土を置く工法ではなく、単純に蟻の巣です。
空隙の多いこの土があるということは、ここにもシロアリが居たということ。
(すでに壁の巣を破壊していたためアリは居ませんでしたが、ダンゴムシが居ました)
状況確認、今回はここまで
今回のまとめ
・雨漏り被害は早急に対応しましょう
(屋根下地、柱や梁が腐るだけでなく、シロアリまで呼んでしまいます)
・屋根に上る際は適切な道具を揃え、慎重に!
おまけ
雨漏り箇所直上だけでなく
こんなんとか
こんなんなっていたので、どこまで直そうか非常に頭が痛くなったのですが、状況を確認して必要な材料や道具を揃えて工事に臨みます。
つづく!