家を維持する
おはようございます。ayamoryです。
「家を維持する」って、ピンときますか?
かつて建物としての「家」は、住む人たちできちんと維持をしていました。
障子は穴が開いたらふさいでたまに張り替える、木の塗装が剥げたら柿渋を塗る、雨漏りしたら屋根を補修する…
さらにさかのぼれば、茅葺きの屋根はもともと自分たちで葺いていたもの。
数十年に一度葺き替えをしないとんでもない大仕事なのですが、かつては隣近所で協力しあい、カヤを刈る材料調達から葺き替える作業までしていたそうです。
そういった「住んでいる人が家を維持する」ということ、最近では本当に機会が減ったなと思います。
自分たちでは直す術はもちろん持っていないし、そもそも手入れをしないと使えなくなる、という感覚が希薄になってしまっているような。買ったら買いっぱなし。
維持管理の手間が減るように、障子がプラスチックになったり、畳がビニールになったり。
家を建てる会社で働いていた時、施主へ維持管理の呼びかけもしていたのですが、そのときは
「家を長持ちさせるために維持管理をしましょう」
=「定期点検や小さな改修工事があるのでお金を積み立てましょうね」
お金を出してプロにやってもらうという感覚しかないのだな、と改めて思いました。
家の材料が変わり、家族の人数が変わり、近所との関係が変わったので、かつての維持の仕方はもう難しいのかもしれませんね。
でもこれ逆に考えたら、古い家で何かしようとしたら人さえいれば出来ちゃうことも多いのでは??
最近機会が減った分、いい学びの題材になるのでは??
楽しいことが出来そうな予感です。
まだ妄想ですが、実践してブログに書いていきたいと思います。